伝統の“えぞふじ納豆”
50年の伝統を引き継ぐ
平成9年、羊蹄セルプは施設の開所にあたって作業提供の為の授産科目を探していました。たまたまなのですが、約50年間地元の倶知安町で“ふじた納豆”のブランドで納豆の製造と販売を続けていた藤田一郎氏が、高齢の為に納豆作りから引退を考えていました。藤田氏の娘さんと羊蹄セルプの理事長の奥さんが知り合いというきっかけもあり、障がいをお持ちの方々の為になるのなら、という藤田氏の好意で、製造の技術や販路先までも無償で提供して頂いたのが、羊蹄セルプの“えぞふじ納豆”作りの始まりでした。
試食して駄目なら出さない」納豆作りのこだわり
「人様の口に入るものを作っていますから」と所長の土橋祐司さん。
納豆作りの拘りは「安全で安価で美味しいことにこだわっています」と明確。原材料も地元産の黒大豆や道内の岩見沢産の使用の他、中国産を使用している。中国大豆を使用していくにあたり、中国産の食品が様々な騒動があったため当施設で製造、提供している納豆の大豆はどうなのか、製造者としての責任上、大豆の圃場を自分たちで確かめるため職員が中国の産地に出向いたそうです。
今は大豆が高騰しており、安全性と味が変わらないのであればアメリカ産などの使用も検討中、グローバルなコスト管理の視点も大事な活動になっています。
またこだわりの一つとして、「職員と利用者が試食して駄目なら商品として出さない」という考え方で、「手作りで無添加のものを扱っていますし、小さい事業所でやっていますから小手先の誤魔化しはできないんですよね」と土橋さんが笑います。
安全で安価で美味しい納豆作りは、明確なこだわりと日々の努力を続けていく事でしか実現できないのかもしれません。
年間100万食、1日3400食を製造
一昨年に当初から目標としていた年間100万食(1日あたり3400食)の生産を達成しました。北海道の大手ホテルグループや後志地域のホテルや学校給食などへ卸したり、地元の方々へ販売をしたりしています。
また、この地域から全国へ転居された方々から、故郷の味として“えぞふじ納豆”を注文してきてくれる方々も少なくなく、全国へ発送しているそうです。
因みに倶知安町が町の特産品として認定し、倶知安町からの発送品としては町内一の商品にもなっています。
施設紹介:納豆作りの工程の工夫
手作りと機械化
不良な大豆を一粒ずつ取り除き、大きな釜で炊き上げ、大豆に菌を散布し、パックに詰めたあと一晩寝かせて醗酵させる。完成までに3日がかりになります。
一人でもくもくとこなす細かい作業からみんなで手分けして進める仕事など、障がいや個人の特性や適性に対して配置できる多様な仕事がその工程にあるそうです。作業支援の職員の一番のご苦労は、一人の利用者が担当できる工程の種類を増やしていく訓練と、毎日の配置表作りだそうです。
その日の体調などで急なお休みがあった時も、違う利用者の方が別の工程を受け持てれば調整がしやすくなります。
機械化できるところは最後のパック詰めのところになりますが、手作りの良さをPRしていく為にも、利用者の守備範囲が広がっていく事は欠かせない事かもしれません。
今後への展望
時代に負けず、みんなでいいものを作って多くの人に届けたい
熟練した利用者が増えてきた事も有り、また工賃もさらに向上できるように販路の拡大も検討中。パック詰めの機械の稼働率を上げていければ、増産は考えられると外部のコンサルタントからもアドバイスを頂いている。
景気の悪いこのご時世では販路拡大も易しいものではないかもしれませんが、せっかくこだわりの有る良いものを作っていくのだから「本格的な営業活動ができるよう、生産工程も考慮しながら準備しています」と土橋さんでした。
過去に何度か変えようとしたラベルデザイン。“ふじた納豆”は何処行ったんだ!とラベルを変えると都度耳に入ってくる地元での声。昔ながらのデザインを今でも使用している理由は、地元に愛され続けている証拠です。
写真:土橋さん(所長)
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| ご注文方法 |
美味しい「くっちゃん えぞふじ納豆」のご注文はこちらから!
「羊蹄セルプ」の商品を、全国の皆様にお届けします!
商品の梱包・発送も、施設で働く障がい者の方が丁寧に手作業で行っています。
ご家庭用はもちろん、お歳暮などのギフトとしても、ぜひご利用ください。
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