三河湾でとれた鮮魚の“干物”
漁師町で生まれ育つ
“めひかり(アオメエソ)”やアナゴの一種の“めじ”など、三河湾でとれる新鮮な魚の干物は、ジューシーな脂が口いっぱいに広がり、ご飯のおかずにも、酒の肴にももってこいの美味しさです。
「代々水産加工業を営んできた家に生まれましたし、地域に密着して“干物”作りをしています」と特定非営利法人“楽笑”の小田泰久代表。
障がい者に関わる今の仕事を始めたのは「障がいを持って生まれた姪が地元でいきいきと暮らせるようにしたい」と考えた事。それまでは福祉とは無縁の仕事をしていましたが、専門学校へ通い、実際に福祉の仕事に身をおき試行錯誤を繰り返しながら楽笑を立ち上げました。
最初の頃「障がい者が暮らせる町にしたい」「障がい者が働ける場所を作りたい」との熱い思いで地域の人々へ必要性を訴えましたが、予想に反し批判的な声がほとんどで「精神的にも辛かったですね」と小田さんは振り返りました。
祭りの仲間たち
「うちの奥さんも仕事を探しているのに」「子供の遊び場所だって無いよな」。地域の“祭り”の仲間や先輩へ障がい者のためのプランを熱く語った時の予想外の反応でした。
「相当ヘコみました」と小田さん。
逆に障がい者に限らない地域の“事情”や“課題”が聞けるようになって、一緒に解決できないか?という話ができるようになると協力的なムードになっていったそうです。昔からの仲間や先輩との本音の議論が今の楽笑に繋がっています。
施設紹介:地元故郷の元気の為に
主婦モデル
楽笑の仕事の立上げは「パン作り」でした。
地域の主婦の方達が参加し、障がいを持った方と一緒になって駄菓子屋兼パン屋の「パン工房八兵衛」をスタートし、今では子供達が集まる場所になっています。 主婦の方々のアイディアでパンの種類も多様です。特に“ちくわロール”は地元水産加工会社の社長とのコラボレーションで大好評。
パンの販売も、学校や保育園へ売り込みにも行っており「奥さんたちが本気になると凄いですよ」(笑)。「このパンはうちのママが考えたの!」なんて自分の子供が学校で自慢していたら、なんだか関わっているみんなが楽しく笑顔になってきます。
今後への展望
相互にちゃんと利益を、そして円満の関係を築いていきたい
地域性を大事にしながら活動を続け、一方通行の思いだけにならないような「Win−Winの関係作りを重視していきたいですね」と小田さん。
例えば楽笑で“干物”がたくさん売れるようになれば、魚屋さんからもっと多く仕入れができたりします。また同業の干物屋さんの干物も売れるような関係を築いて、町中が元気になっていく・・・そんな中で障がいを持った方がいきいきと働いていける街づくりが目標です。「地域との繋がりが大切」と小田さんの言葉は明確でした。
幼い頃、楽しみにしていた年に一度のお祭りは、大人になっても大切な夢を運んできてくれます。
街に一つしかなかった銭湯が潰れてしまい、遠い隣町の銭湯に通う高齢者の方々から、「あの銭湯を楽笑で再開して貰えないかなぁ・・・と相談を受けちゃってるんですよねぇ」と困った感じの小田さんの笑顔は、やる気満々でした。
写真:小田さん(理事長)
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商品の梱包・発送も施設で働く障がい者の方が丁寧に手作業で行っています。
ご家庭用はもちろん、お歳暮などのギフトとしても、ぜひご利用ください。
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