新感覚スイーツ、「縄文アイス」
この黒いつぶつぶの正体は…
さくら色にも似たミルク味のアイスクリームに散らばる黒いつぶつぶ。
何とこれ、地元特産の古代米を炊いたものを混ぜ込んであるのです。
「もちっ、プチッ」とした食感と、穀物ならではのほんのり甘みがおいしい!古代米はミネラルやビタミンを多く含んでいるので体にも良く、また卵不使用なので卵アレルギーの方も心配無用です。この他、向原町の銘酒「神の蔵」や施設の自作農園で栽培したモモやイチゴ、かぼちゃなどを原料にした様々なアイスクリーム(カップ・コーン300円、Wコーン400円、もなか170円)が楽しめるひとは館。
始めは近隣の方だけだった客層も口コミと県道沿いという立地が効いて、今ではドライブ中の家族連れや仕事中のビジネスマンなど多くの人が訪れているのだとか。温泉宿など市内6箇所で外部販売するほど人気を博しています。
また、施設利用者が創作した陶芸品販売も大好評。落ち着いた雰囲気と個性が溢れ、食卓がさらに味わい深くなること請け合いです。
「授産品」から「特産品」へ。マンパワーが生んだ飛躍
5年前から始まった自家製アイスクリーム。
実は、それ以前は市内でアイスクリームショップを営んでいた方からの支援の下、委託販売をしていただけでした。ところがそのショップが廃業するというハプニングが。アイスクリーム販売によって好調に売上を伸ばしていた矢先の事でした。
それに代わる主力商品を考えようにもいい案が出ない中、スタッフから「自分達でアイスクリームを作ってはどうか」という提案が上がったのです。
「アイスクリーム業は難しい、と色んな方から言われましたが、何とか許可を取得したり仕入先だった店からノウハウを受け継いだりして、自家製造品として自信を持てるまでになりました。マンパワーが源ですね(笑)」と話すのは施設長の佐竹さん。今では、えびす茶や岩豆腐と並んで安芸高田市の特産品として紹介されるまでに(中国地域まるごと情報事典2009年版)。評判や美味しさ故に訪れるので、障がい者施設が製造していることを後から知るお客さんも多いのだとか。地元色と周囲との結びつきを大事にしながら、商品力で勝負したからこその結果であるといえます。
施設紹介:誰でもが共に暮らせる社会・文化の発信拠点として
固有名詞の付き合いをもっと
「大樹に芽吹く葉の一枚一枚(=ひとは)のように誰しもが持つ役割と命を認め合うこと、そして、人は(=ひとは)どう生きるべきかを問い続けること」
1985年、1名の仲間(利用者)と共に始まったひとはは、現在19歳から80歳の約100名にも及ぶ仲間が就労や生活をするまでに成長しました。就労事業では、アイス事業や農業、企業内事業などに日々取り組み、地域の活性化に繋げています。「安芸高田市で生まれた人が障がいの有無関係なしに、この地で活躍して生きていけるようにしたい。授産活動もまちづくりの一環。」と語るのは理事長の寺尾さん。
ひとはでは、自分達を社会資源の一つであると考え、“誰でもが暮らせる”地域・社会作りの発信基地として活動することを目指しています。年間行事や作業所の修繕などで地域住民との交流を多く設けてきた結果、「障がい者」ではなく「○○さん」と、固有名詞での付き合いが広がってきたといいます。日々の触れ合いがあるからこそ気遣いや助け合いが生まれ、面白いことを共にする機会も増えるのでしょう。そんなひとはと地域とのタッグによって、特色のあるまちづくりが進んでいます。
その一つが、「縄文の池」。ひとは館に隣接する田んぼを新しく活用しないか、という申し出を受け、地元の環境・風土を活かした自然環境保全空間として池を作ったのです。地域住民と一丸となって作業すること2ヶ月。お客さんがアイス片手に池のほとりでくつろいだり、ご近所さんが散歩がてら池に生息するメダカなどと触れ合ったりする、憩いの場に生まれ変わりました。
ひとははまさしく単なる福祉施設ではなく、地域と共にまちづくりを進めるための活動拠点であり、仲間はそれを支える住民として、地域の中でごくあたりまえに暮らしていこうとしているのです。
今後への展望
障がいのある人たちの思想、自生文化を伝え続けていく
「障がい者の力を活用しないことは社会にとってマイナスなんです。
知的な障がいのあるといわれている人たちは、誰でもがわかるやさしい言葉で深い思想を発信するのに長けています。私は、仲間達が発信する文化を“自生(じおい)文化”と呼んでいるんですが、それは、優劣の中にのみ価値を求めがちな社会において忘れがちな自分の文化を振り返るきっかけになってくれるんですよ。」と前述の寺尾さん。
知的な障がいをもつ方々の、その人なりの個性や感受性、つぶやきなどから多くを感じ、学ぶ日々だと言います。それを広く伝える為、仲間の等身大の言葉をまとめた小冊子「お〜い、聴こえますか」は、他者への優しさや想像力をもつこと、また自分を受け容れることの大切さに溢れ、社会とは人と人との間にあるのだということをシンプルな言葉で教えてくれます。
「我々は、一枚のピザをそこにいる全員で分けるんです。それが例え4人分のピザでもね。」(寺尾さん)
彼らの自生文化を受信するアンテナが、日本全国に広がっていくことを願います。
何と、ひとは館の縄文アイスをカップルで食べるとその恋愛が成就するという噂が!
若いお客さんからそれを聞いた職員もビックリしたそうです。
写真:左・佐竹さん(施設長)、右・寺尾さん(理事長)
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| ご注文方法 |
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「ひとは作業所」の商品を、全国の皆様にお届けします!
商品の梱包・発送も施設で働く障がい者の方が丁寧に手作業で行っています。
ご家庭用はもちろん、お歳暮などのギフトとしても、ぜひご利用ください。
(※外部サイトが立ち上がります。)
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■店舗情報
広島県安芸高田市向原町長田1857
営業時間:火曜日〜日曜日 10:30〜18:00
(月曜日が祝日の場合は火曜日休み)
TEL・FAX:0826-46-3740 (受付時間:上記営業時間)
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